2023-08-01

本年２月に行った点検の様子を公開します。
　点検対象：蒸気配管及びソーラーパネル
　使用機器：Matrice 30T

飛行中のMatrice 30T（１）

小さくて見づらいですがちゃんと飛んでいます。

飛行中のMatrice 30T（２）

この建物の屋根部に設置されたソーラーパネルを撮影しています。

ソーラーパネル１（サーモグラフィー）

建屋屋根に設置されたソーラーパネルを赤外線サーモグラフィーで撮影した様子。
従来の点検では点検者が対象の付近まで行き、各所点検を行っていますが、このように点検者が屋根まで上がるのも大変そうな場所でも、ドローンによる点検では５～１０分程度で終わります。
また、このような場所では点検者が現地に足を運んでも、手持ちタイプの赤外線サーモグラフィーカメラでの撮影は対象が近すぎてどの部分を撮影したか分かり辛くなることが多いようです。
今回の撮影データでは所々発熱点が散見されます。

ソーラーパネル１（熱解析）

先程の写真を熱解析している様子のスクリーンショット。
各所任意の場所の温度を測定できます。
異常発熱点は散見されるものの、正常運転箇所と温度を比較して温度差はあまり大きくないことがわかります。

ソーラーパネル１（可視）

先程の写真を広角カメラ撮影した様子。
パネル表面が所々劣化してきている様子が散見されます。
鳥などの糞害もあまりなく外的要因による汚れは少ない様子がわかります。
ただ、パネル裏側の様子に関しては今回は撮影していません。

蒸気配管１（サーモグラフィー）

工場内を道路横断している蒸気配管を赤外線サーモグラフィーで撮影した様子。
ボイラーが運転しているため保温・ラッキングを外している箇所は放熱している様子がわかります。
配管支持の為保温材が途切れている部分は配管の熱が周囲に伝わっている様子がわかります。
画面左縦管部のラッキングに放熱が見られます。保温材の劣化が疑われます。
しかし、それ以外の温度変化箇所がないため保温材は正常に機能していると思われます。

蒸気配管１（可視）

先程の配管を広角カメラで撮影した様子。
サーモグラフィーで撮影したデータで放熱が見られた点検対象蒸気配管以外の配管がどの配管だったのか確認できます。
また、画面左縦管発熱部の場所と状況が確認できます。

ソーラーパネル２（サーモグラフィー）

建屋屋根に設置されたソーラーパネルを赤外線サーモグラフィーで撮影した様子。
新しいパネルの為異常箇所は目立ちません。
しかし、ものによっては設置したばかりにもかかわらず異常発熱点が多く当初の性能を発揮しないパネルもあることがあります。
定期的な点検だけでなく、設置後の試運転の際に御利用いただくこともお勧めしています。

ソーラーパネル２（可視）

先程の写真を広角カメラ撮影した様子。
設置されたばかりなのでかなり綺麗です。

蒸気配管２（サーモグラフィー）

先程とは別の工場内を道路横断している蒸気配管を赤外線サーモグラフィーで撮影した様子。
太陽光の反射により放熱しているように見えますが、別角度撮影データと照らし合わせ異常がない事を確認しています。
太陽光による反射や壁、床等からの反射等様々な要因で現れる疑似欠陥（ノイズ）を見極める事が赤外線サーモグラフィー装置を使用した点検では必要になります。

蒸気配管２（可視）

この配管も比較的新しいので外見もきれいです。
サーモグラフィー同様、異常ありません。
敷設配管の漏洩試験は広く行われておりますが、配管などの保温の放熱状況の試験はあまり行われておりません。
試運転などの際に併せて本点検を御利用いただければ施工保温の万全性及び初期状態の確認も行えます。

最後に・・・
今回は工場設備の蒸気配管とソーラーパネルの点検をしました。
詳細は各項に記載してありますが、これ以外の熱源配管（冷媒配管や熱媒配管、温水配管等）の点検にもご利用いただけます。
また、大型の冷蔵庫、加温庫、保温庫、焼成炉などの放熱状況や保温の万全性確認にもご利用いただけます。
詳細はお問い合わせください。